箸の形をした木地を用意する。 生漆を塗り、余分な漆を布でふき取り、乾かす。 | |
乾いたら、先端から5センチのところにマスキングテープを貼る。 | |
テープから下へ漆を塗り、乾かないうちに乾漆の粉を蒔く。 そのまま乾いたら、上からさらに漆を塗って乾かし、粉を固める。 固まった先を荒いペーパーで研ぎ、余分な粉を落とす。 このとき、削りすぎて木地が出ないよう注意! 削るついでに、テープを取りのぞき、糊が残っていたらよく落としておく。 |
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←こんな風に、間に合わせの洗濯バサミで、乾漆をまいた部分(漆を塗っていない部分)をはさんで、ぶらさげて乾かしました。 乾漆を蒔いてないほうの木地に下地黒漆を塗る。 |
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←見事に縮んだ黒漆 下地黒漆が乾いたら、目の細かい水ペーパーで、平らに研ぐ。 上から、上塗り黒漆を塗り、乾かないうちに、頭の部分に微塵貝を蒔く。 貝は細かい粉の物を選びました。重なったり縦に刺さって付いた物は、取り除くか表面に寝せてやります。 |
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そのまま乾かしてから、表面を軽く研いで荒らしておき、上から再び上塗り黒漆を塗る。貝の上にも塗る。
周りの木地が、貝の厚さと同じ高さになって、貝を研ぎだしたときに全体的に平らになるまで、同じことを繰り返す。 貝が小さく薄いので、2~3回ですむのではないかと…。 箸の先側は濃緑、頭側は黒でグラデーションを付けて塗り、乾かす。 乾漆の部分にも濃緑で色をつけるけれど、塗りすぎると、せっかくの乾漆のザラザラが漆で埋まってしまうので、ほどほどに。 |
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貝の表面が見えるまで研ぎだし、伊勢早漆を塗りこむ。 乾いた後、全体をコンパウンド液で磨く。 もう一度 仕上げ漆(伊勢早)を塗り、乾かして磨き、表面に光沢を出してできあがり。 |
「夏蟋蟀」(試作品)
夏も終わりかけの ある夜、
満天の星と 足元に広がる草むら…
そこでは蟋蟀が大合唱をしているのです。
…ということで、銘が「夏蟋蟀」
ムリヤリ、こおろぎグッズ企画のひとつにしてしまいました。
蟋蟀の鳴き声に耳を傾けながら、庭の縁台で夕涼みしつつ
この箸で素麺でも食べてほしいですね~(笑)
by Kaname (2004.6.28)